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中絶をする場合の基礎知識

tecstv

最終更新日 2025年5月20日 by tecstv

結婚する事を考えていないカップルが、興味本位で性行為を行い妊娠してしまう場合もあります。
この場合には、結婚して子供を産むと言う選択肢もある一方で、お金を持っていないカップルや学生の場合にはなかなか出産できないものです。
このようなときには、中絶をする方法があります。

 

4週間目までに堕胎をすれば身体的な負担はかなり少ない

安易に中絶をするべきではありませんが、2人の人生が変わってしまうならば、早めに決断をした方が良いでしょう。
どのタイミングで手術を行うかによって、身体的な負担や費用の負担も大きく異なるところです。
通常は4週間目までに堕胎をすれば、身体的な負担はかなり少なくなるでしょう。
一般的に手術をすることが多くなります。
8週間目位ならばわずか5分から10分程度で終わってしまうことが多いです。
痛みが伴うため全身麻酔を行うものの、その日のうちに退院できるケースがほとんどです。
ただ、妊娠8週間目までに妊娠していることを気がつくのは難しいこともあります。
例えば、生理が遅れがちな女性の場合には、1ヵ月程度遅れることもあるわけで、その場合には自分が妊娠していることにすら気がつかないかもしれません。
そうすると、うたた寝をする時期が遅れてしまうためそれ以降に持ち越さなければならなくなります。
また8週間目までに手術をする機会があったとしても、決断に踏み切れないこともあるでしょう。
例えば、女性の同意を得られない場合です。
男性側は堕胎させたいと思っていても、女性側がなかなか踏み切れないこともあるかもしれません。
それだけでなく、お金が用意できないこともあり決断が遅くなるパターンも少なくありません。
特に若い人たちは、手術をするほどのお金を持っていないかすぐに用意できないことが多いため、決断が遅れてしまいます。
ですが、決断が遅れれば遅れるほど不利になる事は頭に入れておいた方が良いです。

三宮 中絶

 

中絶の費用に関して

費用に関しては、妊娠8週目までならばおおむね80,000円から90,000円で手術を行う事は可能です。
この時には、分割払いをすることもできるでしょう。
ただし未成年者の場合には、保護者の同意が必要になります。
この同意を得ることができなければ、医者のほうも手術を行ってくれないと考えておきましょう。
8週間が過ぎた後、11週間目ぐらいまではまだ妊娠も初期の段階のため多少費用が高くなるといっても手術自体はそこまで時間がかかるわけではありません。
やはり数10分で終わることが多く、しかもその日のうちに退院できてしまうメリットはあります。
ところが11週間を過ぎてしまうと、手術費用も20万円位かかることもあります。
それだけでなく、入院をしなければならないことも考えておかなければいけません。
入院は2日から3日で済ませることもできますが、やはり精神的なダメージも大きく心理的なケアも必要になるところです。
ちなみに、12週目以降に中絶手術をした場合、その胎児は人として認定されるため葬儀等をする必要があります。
その点もある意味大きな負担になると言えるでしょう。
それと同時に、地方自治体に死亡届けを出さなければいけないわけです。
堕胎をすることができるのは、法律で21週間目までと決まっています。
それ以上すぎてしまうと、母体に大きな負担を与えてしまい、最悪の場合には手術を受けた人が亡くなる可能性もあります。
そのため、21週目以降は出産するしか選択肢がないと考えておくべきです。

 

計画的に妊娠をした場合でも堕胎をせざるを得ないケースも・・・

予期せぬ出来事から妊娠をしてしまう場合だけでなく、計画的に妊娠をした場合でも堕胎をせざるを得ないこともあります。
その理由の1つが、子供に先天的な症状が認められた場合です。
よくある先天的な症状の1つは、ダウン症になります。
ダウン症は、染色体が1本多い場合に現れる症状です。
顔が平面で目が二重になっているのが特徴で、成長も人より遅くなります。
そのため、母親に知られる負担は非常に大きなものになるでしょう。
もちろんそれでも大切な我が子として育てる方法もあります。
しかし、現実にはダウン症とわかった時に、堕胎をすることを選択しています。
データ上では、およそ9割の人がダウン症とわかった時に堕胎を選択していると言われているのです。
そもそも、ダウン症を始めとする先天的な染色体異常などがあるかどうかは、出生前診断と呼ばれるもので診断することが可能です。
出生前診断は、妊娠10周目位から検査をすることができます。
検査をすることができる期間は4週間程度しかないため、決断したらすぐに実行することが必要です。
できればギリギリに決断するのではなく、初期の段階で決断した方が予約なども取りやすいです。

 

まとめ

出生前診断といっても、女性の母体に負担をかけるようなやり方はしません。
最近は母親の血液を採取すれば、胎児のDNAを知ることができるとされており、非常に簡易な方法が利用されているでしょう。
結果が出るのもわずか1日程度のため、もしダウン症だと分かった場合にはすぐに堕胎の準備をすることも可能です。