簡単!次亜塩素酸水でウイルスや細菌対策ができる!
最終更新日 2025年5月20日 by tecstv
ウイルスや細菌などによる感染症をニュースで耳にする頻度が多くなっていますが、どのように対処していいのか分からない人が多いのではないでしょうか。
水拭きだけではウイルスや細菌を塗り広げてしまっていると言われたり、空気中のウイルスや細菌が心配だったりします。
殺菌と言えば、塩素やアルコールが常識です。
特にキッチン用に使用される「次亜塩素酸ナトリウム」は定番です。
漂白にも使えるので重宝されています。
また、アルコール消毒は、簡単にでき、お店の入り口やトイレに設置しているところも昔に比べて多くなっています。
このように、ウイルスや細菌などに対応できる殺菌剤はこれで十分という印象がありましたが、これらが効かないウイルスもあるのです。
例えば、ノロウイルスです。
これは、アルコールがあまり効果がないことがニュースなどで言われています。
感染を防止するには何を使用したらいいのでしょうか。
ノロウイルスの場合、効果的なのが次亜塩素酸ナトリウムや熱湯消毒です。
ですが、熱湯消毒はできる場所が限られています。
次亜塩素酸ナトリウムでは、安全面で使い方に注意が必要という問題があるのです。
では、何を使用したら安全に殺菌できるかというと、次亜塩素酸水です。
とても注目されているもので、安全面でも優れています。
殺菌料として、食品添加物にも認められていて、次亜塩素酸ナトリウムよりもノロウイルスに効果があることが証明されています。
アルコールは、肌にかかると荒れてしまうことがあるのですが、次亜塩素酸水は肌にかかっても安心という特徴があります。
さらに、口に入っても大丈夫なのです。
とても、優れた良いものなのですが、使い方にポイントがあります。
吹きかければ殺菌できるのではないのです。
有機物の汚れがあるところにかけても、効果がないのです。
例えば、ノロウイルスが原因の吐瀉物には、ウイルス以外の物が含まれているので、次亜塩素酸水をかけても水になってしまいウイルスに効果がないのです。
汚れを拭きとり、最後の拭きあげに使用することで効果を得られます。
購入にもポイントがあります。
次亜塩素酸水は製造されてから次第に殺菌効果が弱くなります。
そのため、有効期限が書かれているものや、製造年月日が記載されいる物を選び、日付を確認して買った方が良いです。
また、遮光性の容器に入ったものや、受注生産品などもあります。
空気中に散布できる機械も販売されているので、次亜塩素酸水を使用することで簡単に対処できます。
■次亜塩素酸水のはたらきとは?
子どもが急に嘔吐した時、何を疑いますか?
胃腸炎?乗り物酔い?それとも食中毒?
どれにしろ、とても心配になりますよね。
子どもの嘔吐は防ぎようがなく、困るものですが、その処理はもっと困りますよね。
吐しゃ物の中には、消化途中の食べ物の他に、嘔吐の原因となったウイルスや細菌などが含まれています。
雑巾で拭くだけ、水洗いするだけなどの方法では、ウイルスや細菌が風に乗って飛散したり、それによって新たな感染が起こる可能性があります。
そのため、吐しゃ物の処理は適切に行う必要があります。
まず、用意するものは
- 使い捨てマスク
- 使い捨てエプロン
- 使い捨て手袋
- 新聞紙や雑巾
- 大きめのビニール袋
- 次亜塩素酸水
です。
使い捨てマスク・エプロン・手袋は、処理する者が装着します。
まずは吐しゃ物に次亜塩素酸水をまんべんなくスプレーします。
次亜塩素酸水には、O-157などの大腸菌を始め、ノロウイルス、サルモネラ菌、インフルエンザウイルスほとんどのウイルスや細菌に強力な除菌・消臭効果があります。
また、万が一飲み込んでしまっても、人体に害はなく、肌に触れたりしても問題ないとされ、安全性の高い水溶液であると言えます。
これをスプレーすることで、吐しゃ物内のウイルスや細菌を除菌します。
次に、吐しゃ物を新聞紙や雑巾でくるみ、ビニール袋にそのまま入れ、捨てます。
吐しゃ物をキレイにふき取ったら、再び次亜塩素酸水をスプレーし、吐しゃ物の付いていないもので吹き上げます。
処理が完了したら、使い捨てマスク・エプロン・手袋もすべて回収し、捨てます。
次亜塩素酸水は、吐しゃ物の処理の他にも、その安全性の高さから、家庭の衛生管理にも用いることが出来ます。
キッチン周りの三角コーナーやまな板、シンクなどにスプレーしたり、トイレやドアノブなど汚れやすい箇所にスプレーしても除菌・消臭効果を発揮してくれます。
ただし、洗剤のように汚れを落としたり、漂白する力はないため、毎日の掃除の仕上げにスプレーするという使い方にしましょう。
現在では、その効果や安全性の高さが注目され、衛生意識の高まりもあり、市場に出回ることが多くなりました。
気を付ける点は、濃度です。
ノロウイルスなどの処理には、400ppm程度の濃度が必要ですが、家庭で行う掃除の仕上げや衛生管理に利用するには200ppm程度が適していると言えます。
用途とコストを考えながら、賢く選ぶのが良いでしょう。
■次亜塩素酸水の特徴と使い道
次亜塩素酸水には強酸から微酸性まで酸性濃度の違いがありますが酸性で、塩酸あるいは塩化ナトリウム水溶液を電気分解して得られる次亜塩素酸(HClO)を主成分とする水溶液です。
弱酸性次亜塩素酸水の主な用途は食品加工分野での洗浄・消毒用途などでその生成装置が使用されています。
食材・機械・器具等の洗浄消毒に使用する際には、必ずその有効塩素濃度が規定濃度の範囲である事を確認し、食材の洗浄消毒には汚れを十分に洗い落とした後、次亜塩素酸水の流水下で行い、過剰な塩素が残留しないように、最後は水洗等行って除去するよう定められています。
手指の洗浄消毒に使うときも、あらかじめ汚れを落とした後に次亜塩素酸水で除菌して、その後完全に水で洗い流します。
使用する際の有効塩素濃度が低いので、タンパク質や油脂などが残った状態では、殺菌・除菌効果があまり得られません。
また多少塩素の臭いがしますので、使用時は換気扇などで室内の換気が必要です。
急性毒性などはありませんので、安全面では問題になりません。
近年では院内感染でノロウイルスの脅威がニュースなどで報道されていますが、こうした予防として殺菌消毒に次亜塩素酸水も使われるようになりました。
その理由としては、
- ほとんど全てのウイルス・細菌に対して除菌効果がある
- 有機物と反応し分解するので消臭効果がある
- 間違って服用しても人体に害がない
- 肌や目に入っても影響がない
- 有機物と摂食すると分解して水になる
- 薬剤水と陽支して劣化が遅い
などが挙げられています。
微酸性水はpH5.0~pH6.5ですから安全性は高いのですが、強酸性や弱酸性水は酸性度が高くなり、強酸性では金属を腐食させますから取扱要注意になりますが、一般に使われるものは微酸性水ですから、中性に近い状態ので人体にとっても安全だと言えます。
家庭用としては、持ち運びに便利なハンディースプレータイプ(50ppm)、家庭内で使用できる家庭用スプレータイプ(50~400ppm)があり、家庭内での調理器具の除菌、洗濯機や風呂場のカビ対策、トイレのごみや汚物の除菌消臭とウイルス殺菌などの用途に用いられます。
他にも、噴霧器や超音波加湿器にも使用でき、拭き掃除用(400ppm)の濃度が高いタイプは、床や家具や子供のおもちゃなどの除菌にも使われています。
安全性が高く、比較的容易に除菌が出来る事から、市販品にも採り入れられていますから、ホームセンターなどでチェックしてみて下さい。